- 【科】モノサシトンボ科
- 【属】ルリモントンボ属
- 【原名亜種】タイワンルリモントンボ
- 【和名】マサキルリモントンボ
- 【学名】Coeliccia flavicauda masakii
リュウキュウルリモントンボ・アマミルリモントンボによく似た大型で細身のイトトンボ。腹部第3~6節の白い斑があり、背中に瑠璃色の紋が2つある。八重山諸島の特産亜種で、石垣島と西表島にのみ分布。薄くらい流水域の湿地等に生息、3月下旬から出現し、12月ころまで見られる。名前のマサキは八重山で昆虫の研究をされていた正木任氏に献じられたもの。
オス ♂
2024/5/18 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 0.6 F6.3 ISO 100
2024/5/18 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/400 F2.8 ISO 6400
2008/10/29 - Canon IXI DIGITAL800 IS 5.8mm 1/160 F2.8
2008/10/29 - Canon IXI DIGITAL800 IS 5.8mm 1/160 F2.8
観 察 記
2024年5月18日 雨曇り晴れ雨
16年ぶりの再会。しかし、昨年撮影する予定だったが、以前撮影した場所がわからなくなり、撮影できないでいた。オフの時に前回撮影した場所を探しあて、今回訪問することができた。しかし、天気が良くない。朝から雨、トンボ観察は厳しいと思い観光をしていると、突然晴れてきた。沖縄の天気は雨予想でも、晴れ間が出ることがある。早速、観光モードからトンボ観察モードへ切り替え目的地へ行った。写真のようにマサキルリモンの生息環境には申し分ない環境だが、なかなかいないのである。16年前はたくさんいたのにゼロ。嫌な予感が走る。まだ雨があがったばかりだからかなと思うが、ヤエヤマサナエがいたり、アカスジがいたりと晴れるとにぎやかな環境だ。そして、別の場所を散策するが、そこも確認できず。他のトンボの撮影を終え、あきらめて帰路につくといきなり現れた。いたーっと思わず絶叫、すると数頭いるではないか。想定していない所にいたので正直驚いた。ここからはじっくり時間をかけてマクロ撮影をするが、陰湿でじめじめしているのにこの暑さ。滝汗とやぶ蚊との闘いで撮影が大変だった。
2008年10月29日 仕事の合間に
仕事で石垣島に滞在。この日も夜遅くまでかかるので、途中抜けてオモト岳に向かった。そこは、陰湿な場所が好きなトンボがいる。久しぶりのマサキルリモンだ。仕事で愛用しているコンデジで撮影するのが、この細くて長いトンボをマクロモードで撮影するのはたいへんだ。なかなか被写体を認識してくれない。すると交尾態が現れた。しかし、全然ピントが合わない。結局ピントが合わないまま終了となった。コンデジの限界を感じてしまった。
2005年6月11日 陰湿な渓流
ルリモントンボ系は南西諸島にしか生息していない為、憧れのトンボの1つだ。陰湿な渓流域に生息しているが、背中の瑠璃紋と尾部の黄色い紋がとてもきれいなトンボだ。しかし、このトンボはなかなか撮影泣かせである。暗い所に生息しているのと、体が細長いのでどうやってファインダーに入れたら良いか、ピントが合わず途中で根負けし、あきらめてしまう。いつかはデジタル一眼で撮影してみたいものだ。