【科】ミナミカワトンボ科

【属】ミナミカワトンボ属

【和名】コナカハグロトンボ
【学名】Euphaea yayeyamana
 

ミナミカワトンボ属は均翅亜目としては珍しく前後の翅型が異なる特徴をもっています。コナカハグロトンボは後翅が若干短いです。八重山諸島の特産種で石垣島と西表島にのみ生息しています。おもに山間の森林に囲まれた暗い渓流に生息しています。

 

 

雄の未熟は腹部がまだ赤くならず黄金色をしています。後翅が若干黒ずんできています。赤茶色の腹部と後翅の大きな斑紋が特徴的なカワトンボです。雄は渓流の岩の上や木の枝先に静止し縄張りをはります。薄くらい渓流に生息していますが、木漏れ日の陽があたるところで縄ばりをはっているところをしばしば見かけます。

 
 

2008年8月29日撮影

 
 

2008年8月29日撮影

 

 

雌は高い木の枝に静止しており、集団で静止しているのをよく見かけます。翅は、中心から外側に向けて黒ずんでいます。産卵は潜水して行います。

 
 

2005年7月23日撮影

 
 

何度か雄は見かけたことがあったのだが、なかなか良い写真が撮れないでいた。午前中の日のあたる小川では、近づくとすぐに逃げられてしまい思うような写真が撮れなかった。そしてようやくコンデジで近づいて撮れる時がきた。この固体はあまり逃げたりせず被写体になってくれた。この撮影場所ではヒメイトトンボやヒメホソサナエなどもいて、とても楽しめる場所であった。

(2008.8.29)

 

このトンボを初めて見たのは雌であった。早朝早い時間に全然違うトンボをめざし、陰湿な渓流へとはいっていく。知らない土地だと何が出るかわからない怖さがある。場所が場所だけにまずハブに注意を注ぐ。そしてイノシシ注意の看板が、でも意外に獣道が歩きやすい。すると怖そうなおじさんが、獰猛そうな犬を連れてやってきた。挨拶をすると、ここはイノシシがでるから気をつけた方がよいと言われた。かなりでかく人間に襲いかかってくるらしい。ということで奥へ行くのはやめて入り口付近に戻ってくると、木の枝に黒いコナカハグロが止っている。でも最初はコナカハグロだとは思わず、何でもいいから初めて見るトンボに夢中でシャッターを押した。近づいても逃げないのでゆっくり撮影ができた。やがて上のほうへ飛んで行き高い木の枝に止った。すると何匹も木の枝に止っている。このトンボは高い木の枝に止って縄張りをはるのか。後にコナカハグロの雌とわかった。雌の撮影はこれっきりであった。

(2005.7.23)