【科】イトトンボ科

【属】クロイトトンボ属

【和名】オオセスジイトトンボ
【学名】Cercion plagiosum
 

このイトトンボは生息地がかなり限られてます。関東地方の利根川水系と、新潟県の、信濃川水系の下流の水郷地域、および青森、秋田、宮城県等きわめて局地的である為、レッドデータの絶滅危惧種に指定されてます。河川から少し離れた古くからあるような沼や池に生息しています。セスジイトトンボを大きくしたようなトンボですが、オオモノサシトンボと同じくらい大きなイトトンボで、すぐにそれとわかります。雄はあざやかな水色をしていますが、未熟のうちは雌と同じ緑色をしていますので、早い時期に観察に行くと、雌と間違えたりします。5月後半〜秋くらいまで観察できます。

 

 

雄は本当にきれいな水色をしている。緑の草むらの間を飛んでいる姿は本当にきれいです。未熟のうちは雌と同じ若草色をしていますが、数日たつときれいな水色になります。それにしても背中の筋がすごい。きれいに描かれた筋と模様はなんだかアラブのじゅうたんのような、なんのこっちゃ。

 
 

2010年7月10日撮影

 

 

雌は全身黄緑色。草も緑色だが、このトンボの黄緑色は目立ちます。しかも大きいのですぐにわかります。ゆっくりと葉から葉へ移動し獲物を狙います。

 
 

2009年5月30日撮影

 

 

大型のイトトンボが雌を引き連れて移動している姿は迫力があります。しかも目立ちます。カメラを向けるとすぐに移動してしまうので、なかなかつがい全部をファインダーに入れている余裕がなく苦労しました。

 
 

2010年7月8日撮影

 
 

2013年6月17日撮影

 
 

毎年、いつもの場所でその生息状況を確認しに行くのだが、決まって同じような写真ばかりの撮影になってしまう。草むらでは雄より雌のほうが多く、青く成熟した雄を追っかけてしまう。そして、雄を追っかけていると交尾態を見つけた。毎年撮影に訪れていたが、移精中の交尾態を見たのは初めてだ。トンボ撮影の中で、移精中の交尾態の撮影は格別なものがある。

(2013.6.17)

 

東日本にしか生息していないかなり希少なトンボ。その生息場所では、厳重に保護活動が行われており、そこまでしないと絶滅してしまう可能性がある。他のイトトンボと比べると大型で、すぐに見つけることができる。雌は比較的おとなしく、すぐに撮影させてくれるのだが、雄が意外に警戒心が強く、カメラを向けるとすぐに逃げてしまう。しかし、この大型の瑠璃色のイトトンボは魅力ある被写体だと思う。グリーンの草にすごく映えるからだ。このトンボの生息環境が末永く保全されることを祈るばかりである。

(2003.7.6)