オオイトトンボ

  • 【科】イトトンボ科
  • 【属】クロイトトンボ属
  • 【和名】オオイトトンボ
  • 【学名】Cercion sieboldii

ムスジイトトンボ・セスジイトトンボによく似ている。オオイトは、眼後紋の間に同じ色の筋が入るのが特徴。ムスジもセスジもこの筋がない。この筋がはいる種としてはオゼイトトンボがいる。しかし、オオイトは側面の黒条が途中まで太く、オゼイトは側面の黒条が細くて薄い。オスは、たいがいこの部分で見分けることができる。メスは胸部の黒色条や眼後紋はオスと似ている。体色が「緑色型」と、オスと同じ「同色型」の2型が存在する。オオイトは古くからある挺水植物の豊かな池や沼に生息しているため、そのような環境が少なくなっているので個体数が少なく感じる。

オス ♂

オオイトトンボ

2024/6/1 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/640 F4.5 ISO 100 LrC

オオイトトンボ

2024/6/1 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/250 F4.0 ISO 100 LrC

オオイトトンボ

2024/6/1 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/800 F4.0 ISO 100 LrC

メス ♀

緑色型

オオイトトンボ

2020/8/7 - SONY α55 DT55-300mm 300mm 1/500 F5.6 ISO 800 LrC

交 尾

オオイトトンボ

2024/6/1 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/320 F4.0 ISO 100 LrC

オオイトトンボ

2024/6/1 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/640 F4.5 ISO 100 LrC

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観 察 記

2024年6月1日 カキツバタ畑

もう少し早い時期だと満開のカキツバタが見られた。そんなカキツバタ畑にオオイトトンボが、モートンイトトンボと一緒に生息している。関東では両種とも生息環境が激減していて、こんな環境がうらやましく感じた。オオイトのオスの撮影は実に16年ぶりである。いつでも撮影できると思っていたが、いつの間にか生息地にその姿はない。昨年訪問した、信州の池も見れなかった。昨年のトンボ学会で、オオイトはかなり心配な種になっていた。しかし、この場所は今まで見たことのない個体数がいる。いつまでも、この生息地が安泰であることを祈るばかりである。

観察記

2009年7月19日 ついでの撮影

生息している池などでは、他の種に比べて個体数は少なく感じる。尾部先端のうさぎの耳のような黒条がとてもかわいらしい。最初に撮影したときはオオイトと知らず、適当に撮っていたら、たまたままぎれていたという感じだった。その次に撮影したときは別のトンボの目的で生息地に行き、目的のトンボに会えずたまたま目の前にいたオオイトを撮影。その次も同じくオオモノサシの撮影ついでに撮影できた。志賀高原も霧のかかる池で朝露にまみれた同色型のメスを発見。なぜかオオイト目的で撮影に行っていないことがわかり、なにかのついでに撮影していることに気づいた。

観察記