【科】イトトンボ科

【属】クロイトトンボ属

【和名】クロイトトンボ
【学名】Cercion calamorum calamorum

 

全体的に黒っぽいイトトンボです。水面すれすれに飛んでいる姿は、ほんとうに黒い物体が飛んでいるようです。ほぼ日本全国(南西諸島以外)に生息していますが、北海道や東北では希です。平地の池や沼に生息し、晴れた日の午前中には精力的に飛び回り、激しい縄張り争いをします。羽化した個体は池のそばの林や茂みに移動します。4月中旬から出現し10月初旬まで見られます。

 

 

成熟すると胸部に藤色の粉がふいてきます。腹部の黒い部分は、光の反射で金属光沢のような光かたをします。

 

 

2015年5月17日撮影

 

 

2008年8月16日撮影(半水中撮影)

 

 

雌は、日陰の草むらに潜んでいます。よく日中、雄と連結して池に現れ産卵活動をします。水草などの茎の中に卵を産み付けます。オオイトトンボの雌に非常に似ているので、見分けるのに苦労します。

 

 

2009年7月12日撮影

 

 

黒イトという名は池に行くと納得する。水面すれすれに飛んでいる姿は黒い物体が飛んでいるように見える。特に老熟している雄は蒼い粉が黒っぽくなるのでなおさらです。未熟のうちは水辺から離れて生活するが、成熟して池に戻ってくると、そこはクロイトの天下である。水面すれすれに高速でバトルしまくりです。晴れた日の夏の水面は、それはとてもにぎやかです。クロイトは水面に浮いている水草に止っていることが多いので、どうしても上からの撮影になってしまいます。そこで水の中にそのままいれられる防水タイプのカメラで半水中撮影に挑戦しました。最初はカメラのレンズ部が半分沈むところまでゆっくり入れ、徐々に近づけます。しかし20cmくらい近づいたところで、すぐに逃げられてしまいます。それを何度も繰り返しようやく10cmくらいまで近づいて撮影したのが上の写真です。もっとおもしろい半水中写真が撮れるよう次回がんばろう 。

(2008.8.16)