- 【科】イトトンボ科
- 【属】ヒメイトトンボ属
- 【和名】コフキヒメイトトンボ
- 【学名】Agriocnemis femina oryzae
ヒメイトトンボに酷似した、かなり小さなイトトンボ。九州・四国・南西諸島では普通に見れるイトトンボだが、本州では中国地方で希に見られる程度。同じ水系でもヒメイトトンボは、上流域の草地や湿地に生息し、コフキヒメのほうは、やや下流域の水田や水路に生息している。両種の大きな違いは、コフキヒメのオスは成熟するにつれ、体と顔面に白い粉を帯び始める。尾部下付属器が長いのも特徴で、ヒメイトのほうは上付属器が長いので見分けがつく。メスの未熟個体は全身真っ赤だ。頭部と胸部の間に突起があるのも特徴のひとつで、ヒメイトトンボに突起はない。
オス ♂

2008/10/2 - Canon IXI DIGITAL800 IS 5.8mm 1/640 F2.8

2025/4/11 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/100 F7.1 ISO 100

2025/4/11 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/640 F6.3 ISO 200
メス ♀

2025/4/11 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/1000 F6.3 ISO 400

2025/4/11 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/400 F6.3 ISO 250

2025/4/11 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/250 F4.5 ISO 100
観 察 記
2025年4月12日 朝露
6年ぶりの沖縄本島。コフキヒメイトトンボの全盛期にあたった。2日目の早朝に水辺を散策すると、朝露にまみれたコフキヒメがじっととまっていた。未熟個体から成熟個体まで、色とりどりで撮影しがいがある。しかし、ひじょうに小さいイトトンボの為、撮影する態勢がきつかったが、今シーズン最初の撮影とあり楽しむことができた。

2008年8月29日 しょっぱいかな
初撮影から3年後、石垣島でアカナガイトトンボを確認しに用水路へ向かった。すると道路脇の草むらにコフキヒメがいた。あっけなく本種を何の苦労もせずに撮影ができたのである。ヒメイトトンボと混在する場合があるが、成熟した個体は白い粉がふいているので区別がつく。粉をふくトンボは多数いるが、このように塩がふいたような、みごとな粉吹きはすごい。舐めたらしょっぱいのかなと思ってしまう。

2006年5月20日 社員旅行
このトンボの2度目の出会いは、社員旅行で石垣島に来た時である。朝食までの空き時間にいつものトンボ観察場所へ向かった。下草を見ていると、コフキヒメイトトンボの成熟個体がいた。これはメスか、でも小さくてかわいい。しかし、他のトンボばかりが気になってコフキヒメはそっちのけ。結局、コフキヒメのオスは見つけられずホテルへ戻る。ここからは、団体行動で竹富島へ。出張で何度も石垣島へ来ていたが、竹富島は初めてで、全く別世界であった。快晴の竹富島をのんびり散策、竹富島は石垣港から船で20分くらいで行ける。この島は時間が止まっているような魅力がある。日常から逃避するには最高の場所かもしれない。

2005年7月24日 西表島、初上陸
仕事の合間の休日、西表島初上陸。ドライブしていると、よさげな湿地があったので車を止めて様子を見る。コフキヒメが数頭いた。なんて小さく可愛いトンボなんだろう。あまりの小ささに撮影も難しく、うんこ座りで撮影するが、湿地なので靴が沈み浸水してしまった。ただの観光で行ったので、普通の靴で湿地に入ってしまったので濡れてしまったのである。
