【科】イトトンボ科

【属】キイトトンボ属

【和名】キイトトンボ
【学名】Ceriagrion melanurum

 

腹部と顔面が黄色いイトトンボ。北海道・沖縄以外のほぼ全域に生息しています。(一部離島は除く)おもに平地や丘陵地の挺水植物がよく繁茂した池沼や湿地に生息します。成虫は地域によって差はありますが、5月下旬ころから10月下旬ころまで見られます。春に現れる個体は大きく、夏以降に見られる個体はいくぶん小さめです。

 

 

腹部はあざやかなレモンイエローになり、7節から10節に黒い斑があります。胸と複眼は黄緑色。植物の間を低く、ゆっくりと雌を探したりえさを求めて飛んでいます。

 

 

2016年6月18日撮影

 

 

2016年6月18日撮影

 

 

腹部が黄色いタイプの「黄色型」と黄緑味の強い「緑色型」の2型が存在します。

 

緑色型

2017年6月11日

 

黄色型

2017年6月11日

 

緑色型の雌の交尾です

2017年6月11日撮影

 

黄色型の雌の産卵です

2017年6月11日撮影

 

 

久しぶりにこのトンボの観察だけを目的に出かける。今年初の猛暑日、それでも天気が良いので水分を持参し、マクロレンズのみで池へ向かう。すると、すぐに揺れながら飛んでいる雄が出迎えてくれた。相変われずすぐに止まってくれない。今日は暑くなるので根負けする前に撮影を終わらせねば。結構な個体数なので、ひょっとしたら雌の2型両方を狙えるかもと淡い期待をいだく。しかし、この晴天の暑い中、雌の姿は皆無である。そして雄と遊びつかれ、そろそろ雌が恋しくなるが、帰宅する時間がせまってきた。するとヨシの中に緑型の雌を発見。片足を池に入れて撮影をしようと、倒れているヨシに足をのっけたら、そのままずぼーっとはまってしまった。結構深い、やばっ、あわてて脱出、片足が陸にあったのですぐに脱出したが、ゴム長にどぶ臭い水がたっぷり入ってしまった。いや〜、それにしても見た目と違ってこんなに深いとは、ずぶ濡れになった左足を引きずりながら水場へ行こうとしたら交尾態が現れた。おーっ。ようやく現れた。今日はこれが撮りたくてきたのだ。そしてようやく撮影することができ気持ちが晴れた。それにしても暑い。放送で熱中症注意を呼びかけている。公園で足を洗い車でサンダルに履き替えて帰宅したのであった。トンボ撮影はいつこのような事態が起きても大丈夫なように着替え一式とサンダル、2リットルのペットボトルに水を入れて水場がないところでも洗えるよう準備万端ででかけているのである。

(2016.6.18)

 

きれいなレモンイエローの物体が草の中を移動している姿は不思議な魅力にとりつかれる。とくに曇っているときは、この色がすごく目立。移動の仕方が他のとんぼと違い、ゆっくりホバリングしながら移動。このトンボが生息するような池・沼は植生豊かでいろいろなトンボを同時に観察することができます。ですので、このトンボを撮影しようとすると欲がでてきて、他のトンボにも目移りしはじめ当初撮影しようとしていたアングルを目指すことなくふらふらと他のトンボにも行ってしまうのである。

(2004.7.3)