【科】モノサシトンボ科

【属】グンバイトンボ属

【和名】グンバイトンボ
【学名】Platycnemis foliacea sasakii

 

中足と後足の白い葉っぱみたいなものが特徴のトンボ。実はこの葉っぱみたいなものが、軍配状に広がっていることから、この名前がつきました。関東から西の本州、四国、九州に生息しますが、生息場所は極めて局地的です。丘陵地の湧水がでるような、きれいなゆるやかな清流に生息しています。5月下旬から8月上旬ころまで見られます。

 

 

雄の中足と後ろ足にある白い葉っぱみたいなものが特徴です。雄は水辺の挺水植物に止って、縄張り活動をしております。

 

 

2013年6月25日撮影

 

 

雌には軍配状の白い葉っぱみたいなものはありません。体の色合いは、雄より黄緑味が強いです。雌は水辺から少し離れた場所の草などに止っています。お昼近くに水辺にやってきて、雄と交尾をし、産卵をします。

 

 

2013年6月25日撮影

 

 

昼過ぎになると、連結した雄雌が産卵場所にやってくる。流れのゆるやかな、水面付近に水草があるような場所。産卵場所を決めると、雌は腹部を植物の中へいれ産卵を始めます。雄は腹部をピンと立て、近づく敵を威嚇します。

 

 

2013年6月25日撮影

 

 

無性にグンバイを撮影したくなり、4年ぶりに現地へ。前日の天気予報は雨が降るとのこと、それでも山間の天気は逆もありうると思いいざ高速へ。しかし、いきなり雨が降ってきた、えーっ、もう雨?一人車でぶつぶつ、しかし、そのまま目的地へ走ると晴れてきた。こういう天気は局地的だから現地に行ってみないとわからない。せっかくの平日休みだから、引き返すということはなかった。そして、現地につくと誰もいない。平日の休みがやみつきになりそう、そして、すぐに雄が出迎えてくれた。しばらく雄と遊んでいると、ふと雌がいないことに気づく、たいがい雌は、雄と違い山間に隠れていたりする。雄がたわむれている場所から、離れたところに雌はいた。そして、昼が過ぎたころ、いつの間にか雌が増えていた。ひょっとして産卵シーンを撮影することができるかも、勘はあたり連結が集まってきた。ちょっと待って、まだ準備が、こんなチャンスはなかなかない。でも上からの撮影はまったくもってつまらない写真である。やはり真横から撮りたい、水が多く深い、でも水もきれだし、ゴム長ぎりぎり。しかし、撮影中に浸水してきた〜、それでもふんばる。今日は、川原の撮影とあって、着替えとサンダルを持ってきて正解だった。よし、真横からの撮影をするぞ、しかし、今度は雄雌両方にピントがあわない。しかも水面すれすれにカメラを持っているので、腰や首がきつい。ゴム長は満水になってしまった。さすがに年のせいか根負けしリタイア、掲載している写真が数あるなかで一番よく撮れた写真です。今度は防水のコンデジを持っていこう。

(2013.6.25)

 

軍配を1cmマクロで撮るのが楽しみでした。葉に似ているが、かえって目立つような気がします。昆虫は自分の身を守るために擬態化したりしますが、この軍配も擬態の一部なのでしょうか、トンボの中でこのようなものがついているのは珍しいです。それゆえ撮影するのが楽しいとんぼでもあります。山間の清流域に静かに草竹の間をぬうように飛んでいる姿は頼もしく感じます。

(2013.7.5)