- 【科】イトトンボ科
- 【属】アオモンイトトンボ属
- 【和名】アオモンイトトンボ
- 【学名】Ischnura senegalensis
アオモンイトトンボは、オスの腹部第8節全体と第9節の下半分が鮮やかな水色をしていることが特徴のイトトンボである。国内では岩手県以南の本州、四国、九州、南西諸島などに広く分布し、北日本では海岸に近い地域で見られる傾向がある。平地の明るい池沼や湿地、水田など、さまざまな水辺に生息する。同属のアジアイトトンボによく似ており、混在する場所では見分けに注意が必要である。両種は腹部の青い部分の位置が異なり、アオモンイトトンボでは第8節全体と第9節の一部が水色になる。メスには、未熟な時期にオレンジ色をした個体が見られ、成熟すると褐色や緑褐色になる異色型と、オスに似た体色を持つ同色型がある。成虫は春から秋にかけて見られ、地域によっては4月頃から11月頃まで観察される。
オス ♂
2024/5/17 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/640 F5.6 ISO 100
メス ♀
未成熟個体
2026/7/11 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/640 F3.2 ISO 200
異色型
2025/6/13 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/2000 F1.8 ISO 100
異色型
2024/6/22 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/160 F5.6 ISO 100
同色型
2025/6/13 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/2000 F1.8 ISO 100
同色型
2010/5/16 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/2000 F2.8 ISO 200
同色型(老熟)
2022/7/17 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 1/250 F5.6 ISO 160
交 尾
2024/9/10 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/600 F1.8 ISO 100
2026/7/11 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/2000 F2.8 ISO 200
2024/9/10 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/800 F1.8 ISO 100
産 卵
2025/6/13 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/1600 F2.8 ISO 500
観 察 記
2024年6月22日 ようやく異色型
アオモンイトトンボのメスには、オスと同じ体色をした同色型と、薄茶色をした異色型の2型がある。アオモンイトトンボが多く生息する池で、ようやく異色型のメスを見つけることができた。まだ未熟な個体が多かったが、ほぼ成熟した異色型のメスが、クロイトトンボのオスを捕食していたのである。違う種のオスを平気で食べてしまうとは、恐ろしい。遅い時間帯だったので、交尾はすでに終わっていたと思われる。
2009年9月22日 3パターン
オレンジ色をした未熟なメスの存在もあり、色彩のバリエーションが実に多いイトトンボだ。生息地に行くと、同色型のメスのほうが多いように感じる。未熟なメスも含めると、草むらには実に3パターンの交尾ペアが見られる。これが同じ種なのかと思ってしまうほど、不思議な光景だ。同色型のメスはオスとまったく同じ体色をしており、単独でいるとオスと勘違いしてしまうほど。なぜ同色型が存在するのか、非常に興味がわく。

