【科】イトトンボ科

【属】アオモンイトトンボ属

【和名】アジアイトトンボ
【学名】Ischnura asiatica

 

平地の池では、春一番に現れるトンボです。非常に小さく、池のまわりの草などに群がっています。アオモンイトトンボ属中最小のトンボで、ほぼ日本全国に生息しており、平地の池や田んぼに生息しております。南西諸島では最近減少傾向にあり希な存在となっております。国外では中国・台湾・朝鮮半島など広くアジアに分布していることからこの名がつきました。早いところでは3月中旬ころから出現し10月ころまで見られます。関東では、春に羽化して成虫になり、その子供たちがお盆明けに羽化し、また成虫になります。

 

 

アオモンイトトンボに非常に似ていますが、アジアイトトンボのほうが小さいです。見分ける方法は、紋の位置にあります。アジアイトトンボは腹部第9節に紋がありますが、アオモンの場合は第8節にあります。

 

 

2017年9月18日撮影

 

 

2016年6月18日撮影

 

 

成熟すると、すすけた草色になります。アジアイトトンボはアオモンイトトンボと違って同色型の雌は 存在しません。

 

 

2012年5月12日撮影

 

 

雌の未熟はオレンジ色をしています

2012年5月12日撮影

 

 

アジアイトトンボの生息する湿地などを散歩すると、交尾態がわんさか出てきます。小さくてとてもかわいらしいです。

 

雌が成熟の交尾態

2013年8月29日撮影

 

雌が未熟の交尾態

2016年9月25日撮影

 

 

産卵は雌単独で行います。午後4時ころ、水面に浮いている植物に産卵をしている雌を発見しました。産卵管を植物組織内に刺し、産卵を行います。雄が近くの植物に止まり、縄張りをはっているのか、見守っているのかはよくわかりません。

 

 

2013年8月25日撮影

 

 

平地では春一番に出現するため、長い冬の間待ち望んだトンボシーズンの開幕にむけ、カメラテストで撮影させていただくモデルトンボ。唯一その時だけは真剣にこのトンボとむきあい撮影に没頭するのだが、他の種が出始めると見向きもしなくなってしまう。しかし、このトンボがいる池は、たくさんのトンボが生息できる環境と、私なりに独自環境指数をつけている。石垣島には何度か行っているのだが、一度だけ本種を見たことがある。その時は、南西諸島では希な存在とは知らず、他のトンボに夢中になるあまり邪険にしてしまい撮影すらしなかったのである。今思えばなんてもったいないことをしたんだろうと。

(2008.8.29)