トンボのほとんどが 、冬の前に成虫は姿を消しますが、なかには成虫のまま冬を越すトンボがいます。アオイトトンボ科のオツネントンボ・ホソミオツネントンボとイトトンボ科のホソミイトトンボの3種です。越冬中の写真を取りたくて何度か足を運んでいるのですが、その姿を見つけることはできませんでした。これらのトンボは冬でも17度を越すくらいの陽気な時には行動をしている可能性があります。3月になれば結構見つけやすいとのことです。

 

 
 
オツネントンボ
 

夏に羽化した成虫は未熟なままで越冬し、春の池ではオツネントンボが活発に交尾・産卵します。複眼はきれいなブルーになりますが、体色は褐色のままです。

 

越冬後個体(春)

越冬後個体(連結産卵)

 
ホソミオツネントンボ
 

越冬中は褐色の体ですが春になると 、鮮やかな青色になります。なかなか冬のホソミオツネンを探すのは難しく、何度も探しに行ったのですが、残念ながら見つけることができませんでした。このトンボは秋になると山の頂上まで移動したりするそうです。越冬中は木の幹に隠れたり、小屋の板の隙間に隠れたりと、じっと耐えしのび、春になると水辺に戻り青く色ずきます。

 

越冬後個体(春)

越冬前個体(夏)

 
ホソミイトトンボ
 

ホソミイトトンボは不思議なとんぼです。7月上旬に羽化した夏型は、交尾・産卵して夏の終わりに姿を消し、これと重なって8月中旬に羽化した越冬型は褐色の体のまま越冬するそうです。越冬型の卵からは夏型が生まれ、夏型の卵からは夏型が生まれてしまい、いまだ越冬型がなぜ生まれてくるのかは解明されないそうです。

 

越冬型 

夏型