【科】エゾトンボ科

【属】エゾトンボ属

【和名】タカネトンボ
【学名】Somatochlora uchidai
 

高嶺に棲むエゾトンボということでタカネトンボと名が付きましたが、必ずしも高地に多いわけではなく低山地のほうにも数多く生息しています。日本特産種で北海道・四国・九州・南西諸島の一部に分布しますが、西日本では極めて希な種です。エゾトンボ・ハネビロエゾトンボに非常に似ていますが、山地の森林に囲まれたような薄暗い池沼に生息してます。5月中旬ころから出現し10月中旬ころまで見られます。

 

 
雄は定期的に池にやってきて、岸をホバリングしながら雌を探します。
 
 

2011年8月27日撮影

 

 

雄の撮影に夢中になっていると、足元でがさがさ音がする。すると雌が産卵をしているのである。尾部先端を上にあげ、水面に打ちつけて産卵をします。雄がその上空で様子を見ているのですが、しばらくするとちょっかいをだし、一緒にどこかへ行ってしまいます。

 
 

2011年8月27日撮影

 
 

高原に行くと、池ではたくさんの固体が縄張り争いをしている。5〜10mくらいの範囲で縄張りをはり、雌を探しながらホバリングを繰り返す。早朝7時に池に到着すると、他のトンボより早く活動してる。池のまわりを縄張り飛翔するのだが、日陰の暗い部分でホバリングをするのでなかなか自然光での撮影がむずかしい。太陽がでてきて、開放的な部分でのホバリングは、逆に陽が強すぎてだめだったりと、エゾ系の金属光沢は撮影がむずかしいですね〜。

(2010.8.27)

 

エゾトンボ系は、非常に似た種が多く、採集して観察しないと同定が難しい場合が多い。このタカネトンボも、エゾとハネビロエゾとそっくりですが、この3種は生息場所がほぼ棲み分けられているので比較的場所で判別がつく。雌がやってくると、すかさず雄はその雌をかっさらっていくので、雌の写真が撮れなく困りました。比較的同じ場所に雄雌多数いると、皆がおちつきなく飛ぶので撮影に苦労します。結局はホバリング撮影も失敗、例のごとく演出となってしまう。北海道に住んでいたとき、クワガタ取りに山へ行った時、必ず見ることができたのが懐かしい。このトンボが生息しているところはクロスジギンやルリボシヤンマなど薄くらい池を好むダーティ軍団もいて、なかなか楽しませてくれる。

(2004.9.18)