- 【科】エゾトンボ科
- 【属】エゾトンボ属
- 【和名】エゾトンボ
- 【学名】Somatochlora viridiaenea
本家、蝦夷トンボ。コエゾ・エゾ・オオエゾと分類されていたが、近年オオエゾはエゾに含まれた。しかし、それ以外にも非常によく似た種がいるので、見分けるのに苦労する。エゾトンボは寒冷地の湿地などに生息しており、他の種より幾分棲み分けられている。しかし、エゾとホソミモリ、エゾとハネビロエゾと混生している場所もある。北海道・本州・四国・九州の寒冷な山間に分布し、6月中旬から9月後半まで見られる。北海道や東北の湿地では普通種だが、関東から西日本では極めて希な存在である。
オス ♂
2024/9/20 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/800 F4.0 ISO 400 LrC
2024/9/20 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/800 F4.0 ISO 400 LrC
2024/9/20 - SONY α99M2 SAL135F18Z 135mm 1/800 F4.0 ISO 400 LrC
観 察 記
2024年9月20日 なんと18年ぶり
今年は残暑が長引き、長野でも34℃近い気温である。そんな中、林道を散策するとナツアカネとノシメトンボが枝先の占有争いをしている。そして驚いたのが、先日地元で久しぶりに撮影したヒメアカネがいたのである。高原の林道にヒメアカネがなぜいるのか不思議に思った。そして林道を先にすすむと流れがあり、ちょっとした湿地ぽくなっていたので納得した。ここにもヒメアカネがいたので撮影しようと三脚をセットしていたら、なんと金緑色のトンボが目の前でホバリングを始めた。まさかのエゾトンボであった。実に18年ぶりに撮影することができた。
2006年8月20日 さいたまの蝦夷
北海道(蝦夷)で生まれ育った管理人は、小さいころからなじみがあったトンボである。近所の公園の木漏れ日の中、金緑色の光沢が輝くこのトンボが飛んでいると、いちもくさんに捕まえに行った。とくに丘陵地にクワガタを採りに行くと、必ずこのトンボが飛んでいた。あれから30年以上がたち、埼玉県では希なこのトンボの生息地に行くことができた。現地に到着すると、早速オスを発見。よくホバリングをするが、1匹しかいなため、逃げられたらどうしようと焦りが先行し、捕獲しての撮影となってしまった。