オツネントンボ

  • 【科】アオイトトンボ科
  • 【属】オツネントンボ属
  • 【和名】オツネントンボ
  • 【学名】Sympecma paedisca

淡い褐色の色をした中型のイトトンボ。オス・メスともほぼ同じ大きさで体色も同じである。このトンボは名前のとおり越年(冬を越す)するトンボで、冬は樹皮の裂け目やくぼみに体を入れてしのいでる。北海道から九州まで広く生息しているが、西日本では希な存在。おもに平地や低山地の挺水植物が繁茂する池・沼・川や湿原の滞水などに生息。早春3月上旬の暖かい日には池のほとりに姿を現し始め、遅い個体は6月頃まで見られる。6月中旬頃から羽化し始め、そのまま冬を越す。

オス ♂

オツネントンボ

2023/3/21 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/320 F5.6 ISO 100 LrC

オツネントンボ

2016/6/1 - SONY α55 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/200 F4.5 ISO 200 LrC

メス ♀

オツネントンボ

2022/10/13 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/125 F5.6 ISO 100 LrC

オツネントンボ

2022/10/13 - SONY α99M2 SAL100M28 100mm F2.8Macro 100mm 1/100 F5.6 ISO 100 LrC

産 卵

オツネントンボ

2023/3/21 - SONY α99M2 SAL70-300mm F4.5-5.6 G SSMⅡ 300mm 1/400 F5.6 ISO 100 LrC

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観 察 記

2023年3月21日 今年は早い

新型コロナも終息に向かっている中のシーズイン。この春、暖かい日が続き3月中旬からオツネントンボの撮影便りが届く中、今日産地へと向かった。朝の気温も10℃を越え日中は20℃を越えるとの予想なので、産卵の撮影を楽しみにしていた。時折涼しい風が吹く中、池のほとりを散策すると枯れたヨシの隙間をオスが飛んでいた。まず今年初のトンボが見れてホッとした。そして気温も上がり交尾態もちらほら出没。しかし岸から少し遠いので三脚を池につっこみ、できるだけ近づいて撮影する。300mmフル望遠なので三脚に固定しても若干の揺れを感じながらの撮影となった。つがいの数も増えてきていろいろな角度から撮影を楽しむ。連結産卵は真横から撮ることが多いが、たまにはメスにピントを合わせてみた。

観察記

2022年10月13日 メスばかり

長野県にマダラヤンマの撮影ができるかどうかの賭けにでた。天気予報は会社によってバラつきがあり、行ってみないとわからない状況。マダラヤンマも全盛期を過ぎ、個体数もおそらく少ないだろうという状況の中で曇天、且つ気温17度くらい、条件はかなり悪い。案の定現地に到着し辺りを見渡すがトンボの影すらない。そんな悲壮感漂う中、池から離れた草むらを何かいないか散策するとマイコアカネがいた。マイコを数枚撮影し、さらに散策するとイトトンボらしき物体が飛んだ。しかも数頭群れている。オツネンだ、想定していない種に巡り合えたので嬉しかった。よくよく観察してみると、群れているのはすべてメス。今までメスの単体の撮影はできていなかったので、ちょいと嬉しかった。メスの撮影を終え、オスを探してみたが、残念ながら全く見つけることができなかった。

観察記

2009年4月19日 カフェモカ色

越冬するトンボはどうしても越冬している冬の写真をおさめたいと思ってしまう。しかし、冬の寒いときにフィールドで探すなんてとても気がのらず今にいたっている。したがって春暖かくなってから、ホソミオツネンと一緒に撮影するトンボになっていた。このトンボは、他の越冬組と違って体色に変化がない。このカフェモカのような体色を撮影していると、帰りの道中カフェモカを飲みたくなる。撮影したトンボの写真を見ていると、翅がおかしいことに気づく。撮影しているときは気付かなかったがあとで写真を拡大してわかった。残念ながら小さなトンボ撮影ではよくあることだ。

観察記